フランス語接続法の使い方

更新日:11月15日

今回のテーマは「接続法(subjonctif)」です。

「接続法」といわれると「難しい」と考える人が多いと思います。確かに接続法を使いこなすのは簡単ではないですが、その使い方をしっかりと理解するとなぜ接続法を使う必要があるのかが分かり、接続法に対する苦手意識が消えていきます。ここで接続法の使い方を学びましょう!



フランス語接続法の使い方 (準備編)


接続法を理解するためにはまずは他の3つの法を理解することが重要です。


① 直説法

ありのままの事実や事実の度合いが高いものを述べる際に使います


Je mange une banane. (バナナを食べる)

J'irai en France cet été. (この夏、フランスに行くだろう)



② 条件法

現状、現実や過去の状況、事実と相反することを述べる際に使います


Si j'avais de l'argent, j'achèterais une banane. (もしお金があれば、バナナを買うのに)  *現実はお金がないので買えない

Si j'avais eu le temps, je serais allé en France l'été dernier. (もし時間があれば、昨夏フランスに行ったのに)  *実際は時間がなくてフランスにいけなかった



③ 命令法

他人に対して命令や提案を述べる際に使います


Mange cette banane ! (このバナナを食べなさい)

Va en France cet été ! (この夏、フランスに行け)




フランス語接続法の使い方 (基本編)


① 物事に対する確信のない否定や疑問


接続法は頭の中で考えられることに対して使います。事実かどうかは関係なく、物事に対する確信のない否定や疑問を表します。

Paul vient ce soir ➙ 事実

Paul ne vient pas ce soir ➙ 事実

Je pense que Paul vient ce soir ➙ 事実だと考えている

Je pense que Paul ne vient pas ce soir → 事実だと考えている


Je ne pense pas que Paul vienne ce soir ➙ 「Paulが今夜来る」という事実に対して疑いや否定の気持ちがある


もしも「Paulが今夜来ないこと」が客観的な事実である場合は直説法を使います。

Je ne pense pas que Paul vient ce soir.

= Paul ne vient pas ce soir.



② 願望や要求


Je veux que tu viennes ce soir. (今夜、君に来てほしい)

Il faut que tu rentres tout de suite. (君はすぐに帰らなければならない)



③ まだ起こっていない出来事


1)

Je cherche quelqu'un qui puisse m'enseigner l'anglais.


英語を教えることができる人の存在は単なる自分の頭の中の想像でしかありません。

よって、接続法を使います。


直説法や条件法で言うことも可能ですが、その場合ニュアンスが変わります。


quelqu'un qui peut m'enseigner l'anglais (直説法現在形)

➙ 英語を教えることができる人がいることを知っている

quelqu'un qui pourrait m'enseigner l'anglais (条件法現在形)

➙ 英語を教えることができる人がいるか確かではない



2)

Je n'ai jamais rencontré quelqu'un qui soit/ serait plus belle que ma copine (接続法現在形/ 条件法現在形)

→ 彼女より美しい人はいないと思っている

Je n'ai jamais rencontré quelqu'un qui est plus belle que ma copine (直説法現在形)

→ 彼女より美しい人がいることは知っているが単に人生で出会ったことがない



3)

Je n'ai jamais rencontré quelqu'un qui soit plus indépendant que lui. (接続法現在形)

➙ 彼より自立的な人はいないと思っている



④ 頭の中で考えを巡らせる


Paris est la ville la plus animée que j'aie jamais visitée. (パリは私がかつて訪れた中で最も活気に満ちた都市です)

C'est le meilleur gâteau que j'aie goûté. (それは私が食べた中で最もおいしいケーキです)

C’est le meilleur restaurant que je connaisse. (それは私が知ってる中で最高のレストランです)

➙ 訪れた都市や食べたケーキ、知っているレストランを頭の中でイメージしてから発言しているため接続法を使います


Où que tu ailles, je te suivrai. (君がどこに行こうが、私はついていきます)

➙ 相手がどこかに行くのを頭の中でイメージしてから発言しているため接続法を使います



⑤ 感情(喜怒哀楽、恐れなど)の原因となる物事


Ma famille est contente que j'aille en France cet été. (家族は私がこの夏フランスに行くことをうれしく思っている)



⑥ おまけ


Tom me a tout raconté afin que je sache la vérité. (事実を知るために、彼は私に全てを話した)





フランス語接続法の使い方 (応用編)


接続法の使い方が分かったら次は活用を学びましょう。


① 語幹と語尾


語幹のつくり方

Ilsの直説法現在形の活用からentをとる 活用語尾 (直説法現在形&半過去形)

e, es, e, ions, iez, ent


* 以下の動詞は活用語尾は規則変化しますが、語幹が不規則変化します

faire: fass-

pouvoir: puiss-

savoir: sach-

* 以下の動詞は活用語尾は規則変化しますが語幹が2パターン不規則変化します aller: aill- (nousとvous以外), all- (nousとvous)

venir: vienn- (nousとvous以外), ven- (nousとvous) vouloir: veuill- (nousとvous以外), voul- (nousとvous) devoir: doiv- (nousとvous以外), dev- (nousとvous)


* 以下の動詞は語幹と活用語尾が不規則変化します

être: sois, sois, soit, soyons, soyez, soient

avoir: aie, aies, ait, ayons, ayez, aient

voir: voie, voies, voie, voyons, voyez, voient



② 接続法における時制の一致


1) 主節が現在で従属節が同時か未来 ➙ 従属節は接続法現在形


Je suis content que tu viennes ce soir.


2) 主節が現在で従属節が過去 ➙ 従属節は接続法複合過去形 (Avoir, Etreの接続法現在形+過去分詞)


Je suis content que tu sois venu hier.


3) 主節が過去で従属節が同時か過去における未来 ➙ 従属節は接続法半過去形 (会話では接続法現在形で代用)


J'étais content que tu viennes/ vinsses.


Je savais nager mais pas très bien. C'est pourquoi, je ne voulais pas que mes camarades me regardent/ regardassent pendant que je nageais.


4) 主節が過去で従属節が大過去 ➙ 従属節は接続法大過去形 (会話では接続法複合過去形で代用)


J'étais content que tu vinsses/ fusses venu avant-hier


5) 間接話法を用いる場合で時制の一致が起こる場合は従属節内は主節が複合過去形の場合と同じ時制になる。

J'ai compris son français sans lui demander de répéter bien qu'il m'ait dit au début qu'il le parlerait très vite et que je pourrais l'interrompre.





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