【フランス語単語】Savoir と Connaître の違い
- 語楽舎
- 2021年7月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年9月26日
Savoir と Connaître の違い (基本編)
Savoir
1) 意味的な違い
・情報や能力として「知っている」。
2) 文法的な違い
・従属節(疑問詞 + 主語 + 動詞)や不定詞を取ることができる。
3) 例文
・Je sais qu'elle aime Tom. (彼女がトムのことを好きだということを知っている)
・Je sais nager. (泳げる)
➙ 泳ぐことを能力的に知っている。
Connaître
1) 意味的な違い
・知識や経験として「知っている」。
・人と面識があり「知っている」。
2) 文法的な違い
後ろには直接目的語しか取れない。
3) 例文
・Je connais la difficulté du travail de/à boulangerie. (パン屋の仕事の難しさを知っている)
・Je connais Paul. (ポールのことを知っている)
Savoir と Connaître の違い (応用編)
いくつかの辞書やテキストには Savoir と Connaître は時として併用することができると書かれています。
Je sais/ connais son adresse. (彼の住所を知っている)
Je sais/ connais l'anglais. (英語ができる)
しかしながら、ネイティブ数人に確認したところ「Je sais son adresse や Je sais l'anglais は理解できるし、ブロークン的に使われるが、実際は正しくなく、自然ではない」という答えが返ってきました。最も用いられるのは Je connais son adresse と Je connais l'anglais とのことです。
しかしながら、フランス人でさえもこの2つを混同して使うことはよくあるようです。
△ Je sais ma leçon → ○ Je connais ma leçon (授業の内容を覚えている)
△ Je sais la difficulté que c'est → ○ Je connais la difficulté que c'est. (それが難しいことを知っている)= ○ Je sais que c'est difficile
Apprendre との違い
ニュースなどを「知ってる」場合は、Connaître よりも Apprendre を用います。また、基本的には過去形で用いる場合が多いようです。
J'ai appris la nouvelle. (そのニュースを知った/知っている)
* cette nouvelle とはあまり言わない。
Apprendre は「今しがた知った」というニュアンスがあるので、ずっと前から知っているといいたい場合は Il y a longtemps を語尾につけます。
J'ai appris la nouvelle il y a longtemps. (そのニュースを前から知ってる)
Connaître に時間的なニュアンスが含まれていないので、
Je connais la nouvelle といって、「そのニュースを知っている」といえますし、
前から知っていることを際立たせて Je connais la nouvelle depuis longtemps
ということもできますが、Apprendre の使用の方が好まれます。
また、Apprendre の後ろに従属節を持ってきて、Savoir のように使うこともできますがニュアンスはやや異なります。
Je sais qu'elle aime Paul. (彼女がポールのことを好きなのを知っている)
➙ 時間の制約なく、知っている。
J'apprends/ ai appris qu'elle aime Paul.
➙ 今しがた、彼女がトムのことを好きだということを知った。
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